学名、石灰質角礫岩と言い、石灰石が長い間に雨水で溶解し、その粘着力の強い乳状液が次第に小岩を凝結、だんだんと巨巌となり河川の浸触により地表に露出、苔むしたものである。


この石にまつわる郷土の伝承として、
平安時代、文徳天皇(在位850〜854年)の皇子惟喬親王(木地師の祖神)に支えた藤原朝臣石位左衛門(歌人)が、江州(滋賀県)君ヶ畑から木地椀の良材を求め春日村に移り住み、江州の君ヶ畑へ通う途中、自然に凝結苔むして巨巌になっている珍しい石の状態を見てありのまま「わが君は、千代に八千代に さざれ石の巌となりて 苔のむすまで」
と詠んだのが、この石であり千代に栄える事を希っためでたい石であるという。




岐阜県揖斐郡揖斐川町春日川合